高校生JS in 聖光学院 事前勉強会 (2014)

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横浜市中区に位置する聖光学院の高校生を対象に、2012年度にプログラムを開始して以来、第三回のジョブシャドウィングの事前勉強会を実施いたしました。
ジョブシャドウィングとは、勤務中の社会人に一日同行することで、「働くとはどういうことか」を実際に体感してもらうプログラムです。文理選択や進路を考える時期に、将来のキャリアについて考えるきっかけを高校生に提供することを目的としています。
多くの協力を得て、今回は過去最大規模でプログラムを実施することができました。
(受け入れ団体:17法人、参加者:56名)

(1) 開会
今年度の事前勉強会は、聖光学院の一学期の終業式である7月19日(土)に実施しました。大教室の席は57名の聖光学院の参加学生やJUKEの学生・社会人スタッフで埋まり、今回のプログラムの規模の大きさを実感しました。
開会と共に、ジョブシャドウィングの説明やJUKEからの連絡事項が伝えられます。
司会の冗談に時には笑いつつ、真剣に話を聴く学生たちの姿勢が印象的でした。

(2) グループワーク―企業分析
ジョブシャドウィングについての説明後、訪問する組織ごとに学生が集まり、グループワークを行いました。普段意識しない訪問先と自分たちの暮らしとの繋がりを見つけてもらうとともに、訪問先についての理解を深めることがグループワークの目的です。
実際には、①その組織のこと、②働いている社会人、③その組織の顧客、の三点を、事前に学生たちが調べてきた資料を基に検討します。
また、このグループワークで社会人スタッフは「カタライザー」として参加しています。
カタライザーとはCatalyzer(触媒)のことで、様々な視点から、高校生の議論を促したり整理したりする役割のことです。触媒という名の通り、化学反応のように議論を活性化させ、参加した学生の思考の幅を最大限広げるよう議論に関与していただきました。
社会人スタッフからの指摘を受けつつ、学生たちはグループワークを楽しんでいるようでした。また、グループワーク後にはプレゼンテーションを行うため、模造紙を用いた発表資料の作成に勤しんでいました。

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(3) 訪問先について伝える―プレゼンテーション
グループワークの成果を踏まえた各々の班の成果を、プレゼンテーションを行いました。発表準備の過程で議論の成果を確認するとともに、発表によって他のグループにも内容を共有してもらうことが目的です。
プレゼンテーションでは、模造紙の書き方や発表の順序などでグループ毎に趣向を凝らし、分かりやすく面白い発表となるよう工夫していました。中には寸劇を行うグループや発表者同士の対談によって発表を進めるグループもあり、プレゼンの場は盛り上がりつつ進行していました。

質疑応答の場面では、高校生だけでなくJUKEスタッフからも質問が飛び交っていました。カタライザーからの鋭い質問にも、学生たちは自分の言葉で答えており、議論の場で予め検討を重ねたことが窺えました。真剣に発表しつつも笑いが交わる雰囲気の中、参加者は発表を楽しんでいるようでした。

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(4) 質問リスト作成・まとめ
いよいよ、事前勉強会も締め括りになります。グループワークや他グループのプレゼンテーションを踏まえ、訪問先に関して知りたいことや疑問を「質問リスト」に書き出していきました。質問リストの作成後、ビジネスマナーや情報の取り扱いについての注意、ジョブシャドウィング当日の諸連絡を行い、事前勉強会は閉会しました。

今回の事前勉強会では、参加者の熱意や可能性の大きさを強く感じました。
高校は、文理選択や大学受験といった選択肢がまだまだ多い時期です。その段階で働く社会人の実態に触れることは、彼らが将来を考える上での貴重な機会になり得ます。そして、事前勉強会での学生の姿勢からは、ジョブシャドウィングに漫然と参加するのではなく、この機会を最大限利用しようという熱意が強く感じられました。
今回のジョブシャドウィングが高校生の将来の進路決定の助けとなるよう、今後もサポートを継続していきたいと思います。

文責:中村勇人(早稲田大学3年)

EVENT INFO:

イベント名>>
第3回 聖光学院高校ジョブシャドウイング 事前勉強会
開催日時・場所>>
2014年7月19日(土)13:00~17:00
聖光学院高等学校
参加人数>>
高校生(1年生) 56名
社会人スタッフ 32名、学生スタッフ 8名

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