高校生JS in 聖光学院 事後報告会 (2012)

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■■■ 主なコンテンツ ■■■
1)イベント開始の挨拶
2)発表準備
3)発表
4)グループワーク
5)今後の目標の宣言
6)記念撮影

1) イベント開始の挨拶

参加生徒の皆さんは、午前中に授業があったため、開始時間が近くなるにつれて次第に会場に集まってきました。

先日同校で開催された事前勉強会で既に顔合わせをしていたこともあってか、特に緊張した堅い雰囲気もなく、生徒さんの元気さや明るさによって、序盤からとても和やかな雰囲気の下で事後報告会が開始されました!

2) 発表準備

司会より、事後報告会の流れの説明があった後にすぐ発表準備へと移りました。
発表準備の時間で行われたことは以下の3つです。

・ ジョブシャドウイングでの学びの整理
・ 学んだこと、今後のアクションについての模造紙への書き込み
・ 発表練習

これらは訪問先ごとにチームで行われ、参加生徒、社会人・学生カタライザーが一体となって進められました。事前に事後報告会での発表内容が共有されていたこともあり、始まってすぐにチーム内で生徒さんたちからの自分の学びの共有が多く飛び交いました。

また、自分の学びをうまく整理できない生徒さんに対しては、適宜、チームのカタライザーによる質問の投げかけや、一緒になって考えることで多くの学びの深掘りや理解の促進などが行われていました。
どのチームも大変な盛り上がりを見せ、準備時間を目一杯使って、とても密度の濃い時間であったように感じました。

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3) 発表

そして、いよいよ発表に移ります。
各チームの代表者のジャンケンにより、発表順が決められました。

まずは最初、戸塚アーキテクツに訪問したチームによる発表です。
戸塚アーキテクツは、経営者の方が一人で事務所を構え、経営しています。建築事務所ということもあって、当初はどうしても図面などに囲まれているというイメージを抱いていたようですが、実際に訪問してみるとイメージとは異なり、様々な関係者とコミュニケーションをとり、様々な期待や要望を調整しながら形にしていくという業務が多いという発見があったそうです。

また、訪問先で得た学びやと印象に残っている言葉として、
・ 人脈の大切さ
・ 本を読むことの大切さ
・  人生において成長にだけ専念できる期間は短い

ということを挙げていました。
やはり、個人経営の事務所に訪問したことで、
そこから生まれる人とのつながりの大切さなどを学び取った様子でした。

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次にコトラボ合同会社に訪問したチームによる発表です。
コトラボ合同会社は、寿町でホステル等を開業し、若者や外国人を集めることで再び街を活性化させる事業を興している会社です。

元々、「働くこと」=「スーツで会社に出社してデスクワークを行うこと」というイメージを抱いていた彼らでしたが、今回ジョブシャドウイングで訪問したことによって、「働く」ということに対する認識が変わったと言ってくれました。

具体的には、「働くこと」=「お金を稼ぐこと」というイメージが強く、「やりたくない仕事であっても稼ぐためには仕方ない」と思っていたようですが、ジョブシャドウイングで同行させていただいた岡部さんの、「お金儲けよりも、やりたいから、人の役に立ちたいからこの仕事をやっている」という思いに触れたことで、「好きなことでも仕事にすることができる」という考えが生まれたようでした。

また、オーディエンスからの質問で「仕事とは何か?」という質問が出た際に、
・ お金儲けの手段
・ 問題解決の繰り返し
と、2人ともそれぞれに自分なりの考えを発言していたのは、とても印象的でした。

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続いて、東京大学大学院小泉研究室に訪問したチームの発表です。
小さい頃から、宇宙に興味のあった参加生徒さん。ジョブシャドウイングではとても刺激的な学びが多かったようで、発表の際はその時に撮影した写真を見せてくれました。

そんな彼の発表では、事前に自分が抱いていた研究室に対するイメージと実際に訪問したイメージとの違いや、小泉先生と共有した時間の中で得た学びについて語ってくれました。

当初、研究室に対して「巨大な施設に白衣の研究者」というイメージを持っていたそうですが、実際は思ったよりも施設は大きくなく、服装なども自由で、気さくな雰囲気だったそうです。それだけでなく、資金や研究機材が限られているなど、研究室を取り巻く現実的側面に触れることができたことも非常に大きかったとのことでした。

このチームの発表の中で印象的であったのは、「好きな仕事」という言葉でした。
上記のように資金面等で制約のある環境の中でも、小泉先生が仕事に対して努力し、成果を出すことが出来ている理由は、「仕事が好きだから」なのではないかという結論を持ったそうです。

これにより、自分も「好きな仕事についてもっと知りたい」と思うようになったという、発表でした。

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最後はオイシックス株式会社に訪問したチームです。
オイシックス株式会社は、インターネットを通じて野菜などを販売するベンチャー企業です。

そして今回ジョブシャドウイングで同行したのは、こちらの会社の創業者で、聖光学院高等学校のOBでもある、高島宏平社長でした。元々起業に興味があった2人ですが、実際に社長の仕事を見ると、思っていた以上に大変であったとのことでした。

ジョブシャドウイングの中でも印象的であったのが、社員とのコミュニケーションの様子だったそうです。
社長として多忙な業務に毎日に追われる中で、ミーティングや社内での試食などの際に、素早く切り替えながら社員さんと短時間で密なコミュニケーションをとっていたこと、指示出し一つとっても具体的でわかりやすかったということを言ってくれました。

また、高島社長の言葉で印象に残った言葉に「チャンスを大事にする」というものがあったそうです。
今回のジョブシャドウイングを機に、起業という夢について改めて考え直したり、やはり将来起業をしたいと思ったというように様々な感想がありましたが、2人とも口を揃えて「目の前のチャンスを活かしたい」と力強く語ってくれていました。
この聖光学院から、高島社長に次ぐ新たなリーダーが生まれる予感さえしました。

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4) グループワーク

発表の後はグループワークです。
全体を2つに分け、カタライザーを中心に以下の2つのことを行いました。

・ 発表を踏まえての新たな学びの共有
・ 今後の目標と具体的なアクションの発表

他のチームの発表も聞いたことによって、新たな視点や考えも生まれたようで、その視点や考えを、分けられたチームごとで共有し、再度学びの整理を行いました。生徒さん同士で新たな気付きについての意見交換なども行われ、そこで得られた学びも多かったようです。

今後の目標設定やそのためのアクション決めについては、スムーズに進んだ生徒さんもいた一方で、苦戦を強いられた生徒さんもいて、適宜カタライザーのフォローが入りながら、全員が自分なりにジョブシャドウイングの活かし方を決めることができました。

そして、最後はいよいよその発表に移ります。

5) 今後の目標の宣言

いよいよ、今回の聖光塾ジョブシャドウイングプロジェクトの最後を締めくくるコンテンツです。
グループワークで決めた個人の目標を一人一人に発表していただきました。

・ 先を見つつ、今やるべきことをやる。そのために目の前の機会を大事にする。
・ 恵まれた環境を自分で作り出し、そこで自分を成長させる。
・ 人とのつながりを大切にする。(お礼の手紙やfacebookの活用、自分から行動を起こして他者とつながる)。
・ 情報収集をしっかり行い、将来の夢に向けた準備をする。
・ 目標を持ちながら常に色々なことに対してオープンな姿勢を持つ。そうすることで様々なことを吸収し、よりよい方向へ進む。
etc

など、各生徒さんが力強く今後の目標について語ってくれました。
こうして、全てのコンテンツが無事に終了しました。

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6) 記念撮影

全てのコンテンツが終了した後は、全体とチームごとで記念撮影を行いました。
まずは全体での撮影。みんな本当に素敵な表情をしていますね!

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次にチームごとに生徒さんとカタライザーで記念撮影。
こちらは戸塚アーキテクツチームです。

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続いてコトラボ合同会社チームです。

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次は、東京大学大学院小泉研究室チーム。

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そしてオイシックス株式会社チームです。

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最後に、会を盛り上げてくださったオーディエンスのみんなです。

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以上が聖光塾ジョブシャドウイングプログラムの事後報告会の様子になります。
今回参加してくださった生徒さんが数年後もしくは数十年後に振り返った時に、「あの時ジョブシャドウイングに参加して本当に良かった」と思っていただけるような、そんなプログラムになっていたら本当に嬉しく思います。

NPO法人JUKEは今後も「キャリア教育の変革と普及」をミッションに掲げ、ジョブシャドウイングの普及に努めるとともに、よりよい社会の実現に向けての一助となれるように尽力して参ります。本プロジェクトに関わってくださった全ての方に対する感謝いたします。本当にありがとうございました。

今後とも、NPO法人JUKEをよろしくお願いいたします。

文責:伊藤和徳 (早稲田大学社会科学部3年)

EVENT INFO:

イベント名>>
第1回 聖光学院高等学校ジョブシャドウイング 事後報告会
開催日時・場所>>
2012年9月8日(土) 13:00~16:00
聖光学院高等学校
参加人数>>
高校生 7名 (1年生6名、2年生1名)
学生スタッフ5名
カタライザー>>
五十棲 浩二 (中央官公庁勤務)
栗原 良太 (株式会社NTTデータ)
岡崎 愛子 (株式会社ビー・スタイル)
小泉 正剛 (日系電機メーカー)

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