25 5月 東洋大学グローバルキャリアシンポジウム (2013)
本企画は東洋大学グローバルキャリア教育センターとの協同企画の下、東洋⼤学の学⽣を対象にグローバルなキャリア形成をテーマとし、「1. 若⼿ロールモデルの提⽰で、学⽣の「認識」を深める。」「2. 考えるきっかけを提供し、学⽣の意識変革を促す。」ことを目的に、実施致しました。
1)トークセッション
トークセッションでは、グローバルに活躍する4名の社会人ゲストの方に、現在の働き方、学生時代に取り組まれていたこと、グローバルな舞台で活躍する上で必要だと思うこと、などをテーマに語っていただきました。
その中で共通するメッセージだと感じたのが、「まずアクションを起こしてみる」ということです。ゲストの方々が過去に何かの決断をし、一歩踏み出すチャレンジをしたことが、現在のキャリアへと繋がっているのだと感じました。
例えば、ゲストの山本さんは高校卒業後、アメリカの大学に進学された方ですが、その動機についてお話された中で、下記のようなメッセージがありました。
「勉強は当然必要でやらなければならない。そして、今後、ツールとして英語は絶対に必要になるから同時に行った方が良いのではないか。そのほうが一石二鳥だ。だからアメリカの大学に留学しようと思った」
そう言われれば確かにそうですよね。大学の勉強を英語でできれば効率的です。しかし、それを決断し、実行できている人は少ないと思います。英語に関しても、今や英語は必須のツールだと考える人は多いと思いますが、その反面、習得のための行動には移せていない人も多いのではないでしょうか。
また、松原さんのお話の中で、下記のようなメッセージがありました。
「やってみたいと思ったことはやってみればいい。焼き肉食べたいと思ったら焼き肉屋さんに行くように、海外に行ってみたいと思ったら海外に行ってみればいい。悩みすぎず行動を起こすことでチャンスも訪れる」
この後、行動を起こしたことがきっかけで様々な出会いや、チャンスが舞い込んできたエピソードもあり、まずは行動を起こしてみるということの重要性を感じました。私自身、考えすぎて躊躇してしまい、行動を起こせないタイプです。しかし、このイベント以降、悩んだときには松原さんのこの言葉に背中を押してもらっています。
もちろん考えることは重要ですが、躊躇して行動できなくなってしまうのも問題です。「焼き肉食べたいな。よし、食べに行こう!」こんな風に、やりたいと思ったことは素直にチャレンジする、そんな感覚を持つことも大切だと思いました。
そして、堀井さんの下記のようなお話も印象的です。
「高校時代まではサッカーに熱中していたが、サッカーでは世界と戦えるレベルまでは到達できなかった。だから、他の分野でいつか日本代表として世界と戦えるようになりたいと思ったが、大学に入ってからその気持ちはいつの間にか忘れてしまっていた。しかし、大学2年の夏休みにアメリカに短期留学したときに、様々なものに触れ、日本を外から見る体験をしたことで、日本の代表として世界と戦いたいという気持ちが再燃し、意識も変わった」
この堀井さんの気持ちの変化は一つのターニングポイントだと思いますが、海外へ行かなければ、このターニングポイントは訪れなかったかもしれません。大げさに言えば、一つのアクションを起こすかどうかで進む道が変わってくるなんてこともあるのではないか、そう考えさせられました。
ここでは、トークセッションでの「アクションを起こすこと」に関するメッセージをいくつか抜粋して紹介しましたが、もちろん他にも様々な学びのある盛りだくさんのトークセッションでした。
2)ワークショップ
ワークショップでは、1グループ5,6人程度のグループに1名ずつの社会人が付き、ワークショップを行いました。
このワークショップの目的は3つで、①自分の考えと他の学生との違いを知ること。②社会人とのディスカッションを通して、一人で考えるだけでは気づけなかった興味や自分にとって必要なことを見つけること。③そこから次に起こすべき具体的なアクションを決定してもらうことです。
具体的な内容としては、まず、自己紹介とトークセッションでの学びをグループごとにディスカッションしてもらいました。ゲストの話から何を学んだのかを言葉にし、他の参加者の自分とは違う視点を共有してもらうためです。
そして、自分の好きなこと、興味のあること、伸ばす必要のある能力は何なのかなどを話し合い、ワークシートに記入しながら、そこからこれから自分に必要な次のアクションを見つけていってもらいました。このワークで重要なのが、社会人の方(JUKEではカタライザーと呼びます)に自分の考えを深掘ってもらったり、考えに対しフィードバックをもらったりすることです。経験のある方の力を借りることで、まだ自分では気づけていない自分の本当の志向や、自分の目的を実現するための新たな手段に気づくことができます。
嬉しいことに、プログラムを通じて参加者の9割が、グローバルキャリアに対する認識が変わり、自分の理想のキャリアやそれを考える方向性がつかめたとアンケートに回答してくださいました。
3)交流会、写真撮影
イベント終了後もゲストに質問する人や、みんなで写真撮影をするグループもあり、イベント前にはなかった繋がりもしっかりとできていました。
最後に参加者、ゲスト、スタッフ全員で写真を撮りました。参加者の皆さんの笑顔から本イベントの雰囲気や熱量を感じてもらいたいです。
はじめは落ち着いた雰囲気だった会場が、トークセッション、ワークショップとプログラムが進むにつれ、徐々に熱を帯びていくのを感じ、プログラムを設計した側としては非常に嬉しく思いました。
今回のイベントは東洋大学の学生を対象としたものでしたが、NPO法人JUKEでは今後もキャリアに関する様々なイベント、プログラムを提供していきます。皆様のご参加をお待ちしております。
文責:土田燎野(中央大学商学部2年)
EVENT INFO:
東洋大学 白山キャンパス
山本 智史 氏
松原 浩太 氏
岡田 香 氏
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