グローバルとは何なのか? (2011)

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[タイトル]
グローバルとは何なのか自分なりの答えを探してみませんか?

[開催場所]
DHC Communication Space

[イベント名]
JUKEのグローバルイベント第一弾!グローバルと何なのか、自分なりの答えを探してみませんか??

[参加者]
32名

[開催目的]
今、世間でよく耳にするグローバルという言葉。

社会に出る上で必要な要素であるには違いなくても、本当は何がグローバルと呼べるのかがわからない。グローバルという言葉の意味が理解できないが故に、疎遠になってしまっている学生、なんとなく分かったつもりになってしまっている学生に対し、社会人ゲストの方々や他大学の学生を交えて、マイグローバルを探してもらうために、開催されました。

[概要]
(1)開会/JUKE紹介
(2)パネルディスカッション
(3)グループワーク(GW)1(GW)2
(4)交流会

[社会人サポーター]
佐藤 優介(アクセンチュア株式会社)
朱佳 慶 (株式会社上海ウェイシJapan)
楊 雷  (大手総合商社)

[ゲスト]
福本 亜紀子氏 青山学院大学法学部卒/(NOBU RESTAURANTS)
劉  延豊氏  東京工業大学院卒/(外資系コンサルティングファーム)
福沢 英治氏  復旦大学経済学部卒/(大手総合商社)
木元 仁玉氏  同志社大学商学部卒/(株式会社 J LINK INTERNATIONAL)
山本 秀樹氏  ケンブリッジ大学経営大学院修士(MBA) /(住友3M株式会社)

[ファシリテーター]
楊 雷氏

[イベントの様子]
(1) 開会/JUKE紹介

会場となったDHC Communication spaceには、台風による悪天候が懸念される中、多くの参加者が集まりました。イベントのはじめに、代表の佐藤、ファシリテーター楊、学生スタッフ山本によるNPO 法人JUKEの団体説明とジョブシャドウィング、本日の流れについての説明が行われました。

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(2) パネルディスカッション

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*まずパネルディスカッションでは、5名のゲストの方々をパネリストとし、それぞれのグローバルについての考えや、経験談などを語っていただきました。

主に、

・ゲストの方の自己紹介
・ゲストのグローバルに対する意見 (My Globalとは?)
・Turning Point (グローバルの目覚め)
・就職活動への振り返り現在のCareer
の4点に沿って非常に有意義な議論がなされました。

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各ゲストによってグローバルという言葉への解釈、またそれに対するアプローチも全く違ったもので、運営スタッフにとっても大変勉強になりました。
ここで各ゲストにおける印象的であった内容を紹介させていただきます^^!!

まずは福本さん。

福本さんのお話で特に印象的だったのは、「自分の家を外国の人と一緒にシェアする」との一言です。自分の家の一室を外国の人に貸して一緒に住む、といった発想には、驚かされました。自分とはバックグラウンドが全く異なる人と一緒に過ごすということは、家の中ですでにグローバルが展開されているということです。
グローバルな人材になるためには、もっと外に出て行動しなければいけないと思い込んでいたのが、考え方次第で家の中でさえ価値観を共有できる環境が作れるんだ!と勉強になりました。自分では考えつかなかったことなので、非常に興味深いお話でした。

なので、一人暮らしのみなさま。

シェアハウス、してみませんか?^^

次に劉さんです。

劉さんは「気持ち悪さを求め続けろ」と非常に印象的な言葉をおっしゃっていました。自分が嫌いな人と付き合うことは、自分と対極な価値観と触れ合うこと。グローバルの第一歩なのだと教えて頂きました。
グローバルと聞くと、まっさきに思い浮かぶのは自分とは違う人種の人と関わることではないでしょうか?見た目や、話す言語の違う人達とコミュニケーションを取ることだけが、異なる価値観の共有、すなわちグローバルになるというわけではありません。それなのに、無意識に私たちはそう思い込んでいた気がします。

私自身、苦手な人は今までできるだけ避けてきました。ただグローバルへの第一歩は、こんなにも自分の身近にあるものだと気付き、とらえ方を変えてもっとコミュニケーションを取ってみよう!と思いました^^

続いて次は福沢さんです。

福沢さんのお話で印象的だったのは、彼が自分は普通の学生だった。と言う事です。就職に関しても、考え始めたのは3年生になってから、グローバルに関しても考え始めたのは会社に就職されてから、だそうです。ただ、一つ、本当に私に響いたのは「嫌いな奴とも一緒にいる」との一言でした。

自分と仲の良い人達と一緒に居続けていても、自分の世界は広がらないし、新しい発見もありえない。嫌いな人と一緒にいるからこそ、自分には全く思いもつかなかった新しい発見や、理解が生まれる。これって本当に共有だな、と思いました。まず、こういったことができることがグローバルな人材になるために必要なことなのかも知れません。外国の方とお話するときは、自分の苦手な人の3倍、理解できない事だらけなのですから。

そして次は木元さんです。

木元さんのお話の中で印象に残ったのは、グローバルとは「世界とのコミュニケーション」であるということです。「相手(世界)が分かれば自分が見えてくる」と聞いたとき、相手と自分をより知るためのツールなのだなと思いました。相手の事を知る、そのための英語や他の言語であり、自分をより知るための世界かも知れません。グローバルになるか否か、という選択も、なることを選ばない選択も自分次第。急ぐ必要はないし、なりたい人だけがなればいい。この言葉には多くの学生が感銘を受けたようでした。

社会がグローバルな人材を求めているから、という理由で身につけるものではなく、私が世界と、人と、繋がる。自分の知らない面をもっと知る。そのために目指す場所なのかも知れません。

最後に山本さんです。

山本さんのお話は非常に魅力的でした。まず、グローバルという言葉にはかならず「英語」という言葉が着いて回りますが、英語が話せなければグローバルな人材と呼べないと言うわけではないといったお話でした。世界共通言語としての英語、と考えた場合、共通のツールとして持っているに越したことはない。けれど、英語だけが、世界を自分と繫げてくれるものではありません。このお話で私が気付いたことは、私自身、グローバルについての固定観念を拭いきれていなかったということです。標準化された社会の中で生きて行く上で、共通のツールを増やしていくことこそがこれからの私たちの課題なのではないでしょうか?

ここに挙げたものはほんの一例に過ぎませんが、このような熱いお話がゲストの方の口から繰り広げられていました☆

誰かが、自分に答えを教えてくれるわけではありません。
正しい答えは決して一つでも無ければ、誰かのマネをすれば到達できるものでもありません。パネルディスカッションからほんの小さな気付きでも、みなさまが得る事ができたなら幸いです。

ぜひ、今度は自分なりのアプローチを探してみて下さい。

(3)GW1,2

DSC03923.JPG次のグループワークでは、2回、各約30分に分けて行いました。イベントを通して感じた事を率直に言い合い、自分のマイグローバルを一つ共有して頂きました。
パネルディスカッションを聞いた後の参加者の方からは、「今までの漠然としたイメージからより具体的にグローバルを落とし込む事ができた。自分が何をすべきか、どこに一歩を踏み出すべきか見えてきた気がする」といったお言葉を頂きました。各グループでの議論は白熱しており、時間が足りないくらいの勢いでした。

(4)交流会

イベント終了後、立食形式の交流会が行われました。
前のGWで質問しきれなかった内容を積極的にゲストの方々への質問や、他大学の学生同士での意見の交換なども多く見られ、時間は短かったものの非常に充実した時間を過ごすことができました。それぞれが良い刺激を受けられる交流会となったのではないかと思います。

今回は台風による悪天候も懸念されていた中で、多くの参加者のみなさまにお集まり頂き、イベントを開催する事ができたことを嬉しく思います。

ゲストの方々からのお話だけでなく、同じ学生同士で普段は交わすことのできない議論も行われ、イベントに参加頂いたみなさまがそれぞれ何かしらの新しい「気付き」とともにイベントを終えられたのではないでしょうか?我々にとっても多くの学びを得る機会となり、今後のイベントにも生かしていけるよう努力して行きたいと思いました。

参加者の皆様、パネリストの皆様、また会場を貸して下さったDHC様、ご協力ありがとうございました。

今後ともNPO法人JUKEを宜しくお願い致します。

文責:山本かおり


 
 
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